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健康豆知識

高血圧と塩分摂取

 高血圧が続くと脳血管病、心臓病、慢性腎臓病などの原因になります。高血圧の原因はまだはっきり解明されていませんが、塩分の取り過ぎ・喫煙・肥満・飲酒などの生活習慣やストレス、体質の遺伝などが考えられています。



 塩分の取り過ぎが血圧を上げ、また食塩制限(減塩)をすると血圧が下がることはよく知られています。しかし塩分に対する体の反応にも個人差があることも分かってきました。つまり塩分があまり血圧に影響しない人もいるのです。しかしどういう人が塩分の影響を大きく受けるかなど仕組みはまだよく分かっていません。塩分は人体の組成に必須ですが、取り過ぎると循環血液量が増え心臓や腎臓に負担がかかります。また血管を痛めるだけでなく、血圧を下げる働きがある必須ミネラルのカリウム量を少なくしてしまうなど悪い影響が出ます。そのため塩分の取り過ぎは全ての人が注意すべきです。



 ではどのくらいの塩分を取ったら良いでしょうか?厚労省による日本人の食塩摂取基準では1日当たり男性9c、女性7.5c未満とされています。一方日本高血圧学会の目標値は6c未満とされており、欧米では3.8c位を最終目標にしています。厚労省統計では2011年時点での日本人の平均塩分摂取量は10・1cで、まだ目標に届いていないことが分かります。



 減塩には、塩分の多い食品を控える・薄味に慣れる・汁物をあまり飲まない・加工食品は塩分量をチェック(Na表示は2.5倍して食塩量に換算)して使用する・塩分の代わりに香辛料をうまく使うなどが効果的です。

 

(平成27年3月)


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