《 上尾市医師会 健康ガイド シリーズ》
やさしい高脂血症のはなし
 目 次 〔 ミニ知識 〕
  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法のポイント

Q1 高脂血症とは?
 血液中の脂質には、コレステロール、中性脂肪(トリクリセライド)などがあります。
このような脂質が血液中に過剰にある状態を高脂血症と言います。
 コレステロールは主に体の細胞膜を作るために不可欠なものです。また、中性脂肪は主にエネルギーのもととなります。
 体内には必要であつても、過剰なコレステロ−ルは高血圧や糖尿病とならんで動脈硬化の大きな原因となることがわかっています。

Q2 それでは、高脂血症になるとどうなるのでしょうか?
 大規模な研究から、総コレステロール値が高いとそれに比例して、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)を起こす可能性が高くなることがわかっています。
 これらの病気は突然発症することも少なくなく、死亡に至ることも多い疾患です。また、病状が出たときには手遅れになることもあります。
 このようなことを防ぐためには日頃から、自分のコレステロールの値に注意することが重要です。

Q3 それでは、コレステロールの治療目標値はどのくらいなのでしょうか?
 日本動脈硬化学会では、下の表に示すように、コレステロールをどこまで下げたらよいかといった治療の目標値を定めています。その値は、高脂血症以外の冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)を起こしやすくする危険因子の有無によって異なっています。
 なお、実際の状況は患者さんひとりひとりで違っていますので、あなたの治療目標値については先生に相談してください。
治療目標値
 冠動脈疾患なし、他の危険因子なし 220mg/dl未満
 冠動脈疾患なし、他の危険因子あり 200mg/dl未満
 冠動脈疾患あり 180mg/dl未満

Q4 高脂血症以外に冠動脈疾患の危険因子にはどのようなものがあるのでしょうか?
●加齢(男性:45歳以上、女性:閉経後)
●家族に冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞など)
 を起こした人がいる。
●喫煙習慣
●高血圧
(最高血圧140mmHg以上及び又は
 最低血圧 90mmHg以上)
●肥満 ●糖尿病

Q5 基本的な高脂血症の治療はどんなものでしょうか?
 高脂血症の治療には大きく分けて、食事療法、運動療法、薬物療法の3つがあります。まず最初に食事療法と運動療法の2つを行います。
●食事療法
 食事療法は、高月翫血痕治療の基本です。コレステロールや動物性脂肪を多く含むものをできるだけひかえるようにしましょう。
●運動療法
 食事療法とともに、高脂血症治療の基本です。自分の生活スタイルにあった、無理のない運動を行い、長続きさせることが大切です。

Q6 食事や運動で十分コレステロールが下がらない場合は?
 食事療法や運動療法を継続しても、十分効果が得られない場合は薬物療法も開始してコレステロールの管理を十分に行います。
薬物療法のポイント
 高脂血症の治療は縦続することが重要です。これは、薬物療法においても同じです。 高脂血症は自覚症状がないため、どうしても、治療 を途中でやめてしまいがちです。しかし、食事、運動、薬でせっかく治療目標値に達していても途中でやめてしまったら、再びコレステロール値は上昇してきます。それによって心筋梗塞や狭心症の危険性が大きくなってしまいます。

Q7 治療を続けた場合のメリットは?
 食事、運動、薬などにより、長期にわたってコレステロール値を下げることにより、動脈硬化の進行がおさえられ、心筋梗塞や狭心症を起こす危険性が減少します。
 最近、海外で行われた大規模な臨床試湊で、心筋梗塞などを起こしたことのあるコレステロールの高い人に長期間コレステロールを下げる治療を行った結果、心筋梗塞などの再発率が下がり、死亡率が減少するという結果が報告されました。

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