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健康豆知識

肩凝りの予防

 肩凝りとは首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張る、凝る、痛いなどの症状をいいます。これは、主に首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉が関係しています。

 肩凝りは、特定の姿勢が原因と思いがちですが、日常生活の何気ない姿勢にも肩凝りの原因が潜んでいます。凝りや痛みは、悪い姿勢によって、首から肩、背中にかけての筋肉の血行が悪くなり、硬くなることで起こります。予防するには日頃から正しい姿勢をとることや体操を行うことが大切です。

 立っているときの正しい姿勢は、壁を背にして立ってチェックします。かかとを5cmほど離して立ち、頭・肩が壁に付き、顎を引き、おなかをへこませた状態が良い姿勢です。

 座るときの正しい姿勢は、膝頭と股関節が同じ高さになるように調節し、深めに座ります。 おなかに軽く力を入れ、顎を軽く引きます。頭をまっすぐ上につられているような感じで力を抜くとリラックスできます。

 また体操は、凝りによっていかり肩になっている場合は、まず両肩を軽く上げ、リラックスしてストンと落とします。次に手をお尻の後ろ側で組んで、肩をさらに肩甲骨ごと下げます。なで肩になっている場合は、腕を横に開いて肘を曲げ、肩より高い位置にし、肩甲骨ごとぐっと持ち上げ、そのまま力を入れて5秒ぐらい止めます。それぞれ10〜20回ずつを目安に気付いた時に行いましょう。

 頚椎(けいつい)疾患、頭蓋内疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患、肩関節疾患の随伴症状としての肩凝りの場合もありますので、症状が改善しない場合には専門医の受診をお勧めします。

深野医院 深野一郎


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