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健康豆知識

腰椎椎間板(ついかんばん)ヘルニア

 腰の骨は、5つの腰椎とその下位に位置する仙骨から構成されています。腰椎同士の間、腰椎と仙骨の間には、椎間板があります。椎間板はドーナツのようなものを想像してください。椎間板の中央 (ドーナツの穴部分) は髄核(ずいかく)といって、10歳台まではゼリー状ですが、年齢を重ねるうち水分を失い硬くなり、柔軟性がなくなってきます。そして縦・横に亀裂が生じるようになると、日常のちょっとしたストレスで破れてしまい腰椎の脊柱管の中に飛び出します。脊柱管の内部には神経があり、飛び出した髄核によって圧迫を受けます。この状態が椎間板ヘルニアです。

 腰椎椎間板ヘルニアの典型的な症状は座骨神経痛です。座骨神経は腰椎から2本と仙骨から3本の神経から構成されています。それぞれの神経は神経根と呼ばれますが、脊椎管を出ると座骨神経となって臀部(でんぶ)から腿(もも)の後ろを通り、ふくらはぎから足部の外側部に達します。

 腰椎椎間板ヘルニアでは、腰痛に加え、飛び出した髄核によって座骨神経の神経根が圧迫を受け、座骨神経の通り道(臀部、大腿(だいたい)、ふくらはぎ、足部) に沿ってしびれを伴った独特の痛みが生じるようになります。

 腰椎椎間板ヘルニアが疑われる場合には、腫瘍など他の背骨の病気でなく、確実に椎間板ヘルニアであることを診断しておく必要があるため、まず整形外科を受診してください。

 治療は、まず楽な姿勢で横になり、腰の安静を保つことが第一です。それに加えて通常は痛み止めの薬を服用し、それでも痛みがひどければ消炎鎮痛を目的とした注射療法を加えることもあります。

 飛び出した椎間板の軟骨が、独りでに吸収され消えることが10年ほど前から分かってきています。90〜95%の人が、手術をせず症状が治まります。しかし筋力が落ちる・痛みが治まらないなどの場合には、手遅れにならないうちに神経を圧迫している髄核を取り除く手術が必要です。

たまき整形外科内科


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