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健康豆知識

膝痛

 膝痛(ひざつう)は、全ての年代において生ずる可能性があります。原因としては、@外傷(骨折、打撲捻挫、靱帯(じんたい)損傷など)A変性(骨、軟骨、筋肉、靱帯が加齢や病気によって古く、くたびれた状態に変化すること)B感染(関節周辺もしくは中に、多くは細菌が入り込み炎症を起こす状態)C内科的病状の関与(肥満、運動不足による筋力・体力低下、痛風、膠原(こうげん)病など)D腫瘍(良性悪性転移性問わず)E解剖に由来(O脚など)F精神的なものなどが考えられ、これらが複合して生じていることもあります。各原因において、手術加療を要することもありますが、まずは保存的治療を開始します。保存的治療については、医療者側から提供されるもの(各種投薬、リハビリテーション、装具作製など)と、患者側主体で行っていただくものと分けられますが、今回は予防的観点から患者主体で実施していただく主なものを挙げます。

(1)患部の保護
 痛みの発症初期においては局所安静が必要な場合が多いです。無理は禁物です。

(2)体重管理
 不適正な体重増加は膝への負担を増します。著しい体重低下は骨や筋肉の弱体化に関与します。いずれも、内科的病状悪化を招いて運動器障害につながりますので注意が必要です。


(3)運動の励行
 骨や筋肉、関節機能を維持し痛みにくくするためには、運動は必須です。運動は内科的病状の改善にも関係します。


(4)栄養管理
 健康な骨や筋肉を維持するためには、食事の方法と内容は無視できません。特に近年、運動器の健康を維持するためにタンパク質の摂取は重要とされています。1日当たりのタンパク質摂取量の目安は、体重1キログラム当たり0.8〜2グラムといわれています。

 以上の内容は、各個人の病状に応じて変わります。詳しくは、整形外科受診の際に相談していただき指示を仰いでください。



 耳のつまりが取れない、音が響く、低い音の耳鳴りがするなどは、耳への空気が抜けにくい時にも出る症状です(飛行機に乗った時や高い山に登った時)。膝痛でも同じような症状で発症しますが、この難聴では治療が必要となります。このような症状が続く場合は耳鼻咽喉科を受診し、相談をしてください。


 

(令和元年8月)上尾ふじなみ診療所 池見佳一郎


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