耳鳴りは「キーン」「ジー」といった音が周囲に音源がないにもかかわらず、加齢や騒音・疲労・ストレス・睡眠不足・耳の病気などにより引き起こされます。耳鳴りそのものが命に関わることは少ないものの「音が気になって眠れない」「集中できない」といった生活への影響から不安やストレスが強まることもあります。大切なのは過度に怖がらず、正しい情報を得ることです。
65歳以上の日本人の約3割に耳鳴りの症状があると言われています。耳鳴りと難聴は非常に深い関係があります。加齢に伴う難聴は高音域から聞こえにくくなりますが、高音域の電気信号が脳に届かないと、脳は高音の電気信号を強く意識するようになります。その結果、音がないのに高音だけが聞こえてしまうため耳鳴りが発生します。
近年、ヘッドホンやイヤホンを長時間使用することで生じる「ヘッドホン難聴」とよばれる聴覚障害が注目されています。大きな音を耳の近くで聞き続けることで音を感じる内耳の細胞が傷つき、難聴や耳鳴りが生じる場合があります。予防のためには音量を控えめにし、連続使用を避けるようにしましょう。
耳鳴りは誰にでも起こりうる身近な症状です。健康な人でも疲れがたまった時や気圧が変化した時に「キーン」と耳鳴りがすることがあります。耳鳴りが急に始まり持続する場合や片側だけに強く出る場合、めまいや難聴を伴う場合は治療が必要となることがあります。また、生活環境の見直しや補聴器の活用などにより、症状が改善され生活の質の向上が期待できます。耳鳴りは他人からは分かりづらい症状です。一人で悩まず、必要に応じて専門医に相談してください。