上尾市医師会からのお知らせ

麻疹風疹混合ワクチン

 麻疹風疹混合(MR)ワクチンは、子どもを重い感染症から守るために非常に重要な予防接種です。定期接種は、1歳になったらできるだけ早く1回目を受け、小学校入学前の1年間(年長児の時期)に2回目を接種することになっています。この2回接種により、麻疹(はしか)と風疹の両方に対して高い予防効果が得られ、発症や重症化を防ぐことができます。
  麻疹・風疹ともに、近年日本では患者数は一時的に減少していましたが、海外からの持ち込みなどにより、現在も散発的な流行がみられます。特に麻疹は2026年に入ってから報告数が増えています。麻疹は非常に感染力が強く、空気感染により広がるため、短時間の接触でも感染する可能性があります。高熱や発疹だけでなく、肺炎や脳炎など命に関わる合併症を引き起こすこともあります。
  風疹は比較的軽い症状で経過することもありますが、妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに心臓や聴力、視力の障害が生じる「先天性風疹症候群」を引き起こす可能性があり、特に注意が必要です。また風疹は40〜60代の男性を中心に流行が起こりやすいことが知られており、これは過去の予防接種制度の影響で十分な免疫を持たない人が多いためと考えられています。家族や周囲に妊娠を希望している人や妊婦がいる場合には、特に感染を広げない意識が重要です。
  ワクチン接種は子ども自身を守るだけでなく、周囲の妊婦や赤ちゃんを守ることにもつながります。接種の機会を逃さず、適切な時期に確実に受けるようにしましょう。気になることがあれば、かかりつけ医に相談してください。